このページで紹介する宿場は中山道69次の15番 安中宿。
江戸方(東京)から京方(京都)へ向かって残っている史跡を紹介しています。
ガイドブックのようにどなたでもご活用いただけるよう中山道専門サイトとなるよう常に編集しています。
史跡ポイントの紹介はできるだけ日本橋方面から京都に向かって載せるようにしています。
中山道69次15番 安中宿情報
基本情報
引用元:Amazon.co.jp: 中山道69次を歩く 究極の歩き方120(改訂版) : 岸本 豊(中山道69次資料館長): 本
本陣位置
郵便局の入口前に標識が立っているのみ。
高札場位置
不明
無料駐車場位置
施設による
宿泊情報
各史跡について
できるだけ江戸方面から近い順または見て回りやすい順に掲載しているつもりです。また位置情報は記事下の地図にまとめて入れておくのでご参考ください。
取材日
最初に訪れたのは2021年5月2日で中山道69次に興味が出たほぼ直後で、その日は安中宿本陣跡碑しか見つけられず「なにもないじゃん」とがっかりした記憶がある。
その後いろいろ調べてみるとあるわあるわで2023年9月24日訪問して半日がかりでじっくり見て回った。特に安中城周辺は土地の割が色濃く残っていて面白い。時間を見て徒歩でも回りたいところだ。
写真とコメント
郡奉行役宅向かいの駐車場に安中城の案内図があり現代と比較することができる。
下木戸(東口)跡
ちょっと目立たないように立っているが、目印は交差点の斜向かいにある雑貨店。ついでに駐車も雑貨店の広い駐車場を使わせてもらえればありがたい。
安中城移築城門
駐車場はないがすぐそば(西)の西広寺の駐車場を一時的に利用できなくもないか。
安中城東門跡・番所
安中城城門とほぼ同じ場所にあるので同じく寺の駐車場を利用できなくもないか。
標識のみ残る。ただ坂道の感じはこのあたりが城だったことを色濃く伺わせる。
本陣跡碑
伝馬町で本陣および問屋を営んでいた須藤家は維新とともに郵便局に商売替えをした。
石川忠房生祠
道中奉行のときに改革を行い宿場の民の負担を軽減したとして生き神として祀られたその祠がある。
Google Mapによると坂の上のほうに案内されるが実際に行くときは下から路地のようなところを抜けて行く必要がある。目印は旧中山道にある公衆電話ボックス。その近くの路地から鳥居が見えるのでまっすぐ歩いて行けばたどり着ける。
近くに駐車場はないが旧碓氷郡役所の駐車場に停めて徒歩3分程度である。
▼道路沿いに今どき珍しい公衆電話ボックスがありそのすぐそばに家と家の間の路地が見えそこから真正面に鳥居が見える。
旧碓氷郡役所
明治11年太政官布告により当初本陣須藤家敷地に碓氷郡役所を置いていたが、明治21年に現在の地に移転したとのこと。中山道69次の歴史が終了してからのものであり本サイトの趣旨から少々外れるが歴史的価値があるものとしてここに一応掲載しておく。
八重が淵(安中城坂口門跡)
Google Mapに従って車を運転していくと崖の下に案内されてしまうので八重が淵の東南にある駐車場を目指していくと良い。駐車場から徒歩1分程度だが歩道が満足にないので畑らしきところを突っ切る必要がある。季節によっては公道から道ができているときもあるかもしれない。
由来は殿様に寵愛された八重という女官が他の女官に妬まれ殿様の食事に縫い針を混入させた罪を着せられ、生きたままカメに毒虫などと一緒に閉じ込められお城すぐ北の九十九川に投げ込まれて殺されたという庶民が大好きそうな伝説がある。
そして後日譚としてそのときの毒見役の御殿医の讒言により死んだとされるため医者が代々祟りを受けるようになったと。そのため近年町の医師会がちゃんと供養して碑も建てて霊を慰めましたとのこと。
実際の八重が淵という場所へ行くと結構北側が絶壁になっていて、ここからカメに入れられたまま川に放り込まれたかと想像してしまうが、川は遥か数十メートル先で絶壁は道を作るために近年作られたと思われる。
安中藩陣屋跡
駐車場は真向かいの商工会館を利用しても良いのではないか。
一見するとただの古い民家のようであるが陣屋跡だ。陣屋とは軍兵の宿舎だ。すぐ東に安中城跡があったが見損なった。
安中藩郡奉行役宅
駐車場は交差点を挟んで北側と西側にある。
上州では曲り家というのは珍しいそうで、関東在住の管理人もふだんほとんど見ることはないがちなみに盛岡あたりでは南部曲り家と呼び、家畜の様子を常に見られるように一緒に住まわせている家屋建築形態らしい。
安中藩武家長屋
安中大木戸跡
こちらは須藤家本陣跡の郵便局とは別の郵便局の門前に残っていた。安中宿の京側入口がここだったのではないか。
原市の杉並木
江戸初期に植えられた杉は古木とその後の伐採と植樹による若木とで70本残る。
八本木立場茶屋跡
壬戌紀行に出てくる かしぐね(樫の屋敷森)に囲まれている。
個人的に未踏破な史跡
- 野殿北屋敷跡 城塁(土塁)跡
- 樫久根
北と西に樫の木の防風林が設置されているこのあたり特有の景色
個人的に行ったまたは行っておきたい地点のマップ
地図のダウンロード方法はパソコンで地図部分右上の[ ]みたいなのをクリック→地図を別画面で表示→左サイドバー上にある点(・)3つをクリック→地図をコピーまたはKMLをダウンロードでできます。
地図をコピーを選ぶと自分のGoogle Driveに地図がコピーできると思います。KMLでダウンロードをしたあとはそれをCSVに変換する方法は検索して調べてください。
参考にした資料
上記の他にもみどころいろいろ書かれている。
参考にした書籍中山道69次を歩く 究極の歩き方120(改訂版)
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上記の著者 岸本豊氏の運営する中山道69次資料館についての記事も別ブログで書いているのでご興味があればどうぞ。
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