このページで紹介する宿場は中山道69次の43番馬籠宿。
江戸方(東京)から京方(京都)へ向かって残っている史跡を紹介しています。
ガイドブックのようにどなたでもご活用いただけるよう中山道専門サイトとなるよう常に編集しています。
史跡ポイントの紹介はできるだけ日本橋方面から京都に向かって載せるようにしています。
中山道69次の43番妻籠宿情報
基本情報
引用元:Amazon.co.jp: 中山道69次を歩く 究極の歩き方120(改訂版) : 岸本 豊(中山道69次資料館長): 本
高札場位置
無料駐車場
ここのほかにも無料駐車場が数か所あるので安心してゆっくり来て大丈夫。
駐車場は数箇所ありいずれもほとんど無料らしい。
周辺の宿泊施設
各史跡について
取材日
- 2021年8月11日午前8時54分
前日道の駅奈良井木曽の大橋にて車中泊し、翌朝最初に妻籠宿をめぐり2箇所目の宿場 - 2022年8月13日
ほぼちょうど一年ぶり。長期休暇に思い切って来ないとなかなか遠くて無理
写真とコメント
実は馬籠宿の街はきれいに昔の状態が保たれているとずっと思っていたが実はほとんど焼失しているものを復元したものだそうで、そこが妻籠宿と違うところ。
だから妻籠宿が伝統的建造物群保存地区なのに対し、馬籠宿の方はそうではないのだ。
道は舗装路ではなくほとんど石畳なので文明をあまり感じないで歩けるのがイイ。坂道がつづく。関係者以外の車両通行は日中禁止なのでふらふらといくらでもよそ見しながら歩ける。道幅はときどき広くなっているところがあるが基本的に昔の旧中山道がそのままという感じで自動車1台が通れる程度の広さだ。宿の長さは奈良井宿ほど長くはなく1kmはないと思う。無加工でも誰もいない写真が撮れるのはかなり幸運なときか世間がパンデミックのときぐらいかというくらい中山道ではトップ5に入る人気宿場である。
一石栃白木改番所跡
一石栃立場茶屋
旧中山道(南木曽)
峠の茶屋
馬籠峠の切り通し。正岡子規句碑となぜか高札場もここにある。
地図
浮世絵描画地
旅籠桔梗屋跡
馬籠峠一里塚跡
峠集落内にかつて塚があったとされる。
地図
今井家住宅(登録文化財)
一里塚の脇だったためか屋号はつかもとや。
地図
峠之御頭頌徳碑
峠の牛方(牛を使った運送業)と中津川の問屋との対立が安政年間にあり勝利した牛方の頭の記念碑が建つ。
地図
十返舎一九狂歌碑
続膝栗毛で「渋川のむけし女の見えねども栗のこはめしここの名物」と狂歌を詠んだ。
地図
馬籠 陣場上展望台
島崎藤村の「夜明け前」はここ馬籠宿が舞台なので見える景色を描写したフレーズが碑に刻まれている。駐車場から少し坂を登って数十メートル歩くと展望台があり恵那山が見える。
高札場跡
中津川南木曽線と旧中山道との交差点から坂道を登って数メートルのところにある。
案内板
▼こちらの標識は中津川南木曽線との交差部分から旧中山道を坂を下ってすぐにある。読まんけど。
脇本陣資料館
▼途中にあるのが馬籠宿本陣跡に建てられた資料館。
本陣跡地にある島崎藤村記念館
島崎藤村が幼少期を過ごした居宅だったが明治28年の大火で隠居所と井戸以外が焼失した。後に一部復元され記念館としている。島崎藤村は馬籠宿と妻籠宿にゆかりが深い。
藤村記念館には2022年に入館してみた。「夜明け前」を読んでる真っ最中だったが「夜明け前」は当初想像していたよりかなり長編なのでなかなか読み終わらなかったという印象がある。
「夜明け前」にも出てくる主人公の父親の隠居所がある。
▼ちょっと心に沁みる言葉が書かれている。藤村作「春を待ちつつ」より太陽の言葉。中庭から撮影しているが本陣は隠居所を残してすべて焼失している。この正面後ろの大きな屋根の家は「夜明け前」にも出てくる隣家の大黒屋。
▼島崎藤村の写真
大黒屋茶房
庵看板に杉玉からもとは酒造とわかる。江戸時代末期に当主が書いた日記が「夜明け前」の素となった。
藤村記念館のすぐとなり。
四方木屋
もとは藤村が帰郷した長男のために建てた緑屋。今は孫の代となる。
地図
車屋坂桝形
馬籠丸山砦
丸山の坂 道標
馬籠城跡
戦国時代に馬籠宿本陣の祖である島崎監物が守っていた。車から降りずに撮影したもの。▼記憶がなかったのでドラレコ映像から探したらちゃんと前を通っていた。前方左に馬籠城跡の標識がみえる。つまりここから左側が馬籠城跡地。
島崎正樹翁記念碑
国学者であり島崎藤村の父で「夜明け前」の青山半蔵のモデル。
地図
信州サンセットポイント100選
東美濃が一望できるらしい。
地図
是より北 木曽路の碑 と芭蕉句碑
木曽路の碑は島崎藤村の筆による。木曽路の碑と芭蕉句碑と新茶屋一里塚は同じ場所にある。
芭蕉句碑は天保13年に馬籠宿大黒屋が建てたもの「送られつ送りつ果は木曽の龝」
新茶屋の一里塚
北塚に松を、南塚に榎を植えて復元する。
個人的に未踏破な史跡
- 上記写真のないもの
マイマップ
参考にした資料
上記の他にもみどころいろいろ書かれている。
参考にした書籍中山道69次を歩く 究極の歩き方120(改訂版)
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上記の著者 岸本豊氏の運営する中山道69次資料館についての記事も別ブログで書いているのでご興味があればどうぞ。
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